どんな仕事？

岸壁班

岸壁班は、ジブクレーンを用い、大型の船舶等に製品を積込んで出荷する仕事です。 一度に積載する重量は最大で約1500ｔにもなり、積込んだ製品は、北は北海道、南は九州地方まで 全国各地の港へ出荷されます。屋外作業のため夏は暑く、冬は寒い厳しい作業現場ですが、 ジブクレーン運転士と船内作業員間で無線機を使って連携を取り、効率よく積込んでいきます。

EG検査班

EG検査班は、エレベータガイドレール(Elevator Guide rails)を検査し、出荷する仕事です。 エレベータガイドレールは形がとても特徴的で、エレベータの昇降を支える製品です。 検査する項目は、製品の長さや切断面の直角度、キズの有無などです。1本ずつ人間の目で最終確認することで、不良品の流出を防いでいます。

カラー班

カラー班は、製品(等辺山形鋼や溝形鋼)に錆止め塗料を塗装し出荷する仕事です。塗装作業は手動ではなく全自動で行われます。 人間の手で素材製品の結束を外してやれば、それ以降は機械設備が製品をチェーンコンベア上で1本1本バラし、 塗装ブースに送りこみます。塗装ブース内ではスプレイ自動ガンによって全方向より塗料を吹き付けられ、乾燥の工程を経た後、 再度自動で段積みされ、結束されます。きめ細やかな塗装の維持のため設備のメンテナンスが欠かせません。

構内車班

構内車班は、構内(日本製鉄㈱堺大形工場内)専用車輌を運転し、鋼材製品を岸壁等に横持ちする仕事です。 横持ちとは社内の拠点間で、移送を行うことです。その移送重量は20ｔを超え、製品を積載した トレーラー(台車)をトラクタ(トレーラーヘッド)にて牽引します。 そのため運転するには大型自動車免許および牽引免許の2種類が必要となります。

クレーン班

クレーン班は、倉庫内で天井クレーンを操縦し、出荷する製品をトレーラーに積込む仕事です。 天井クレーンは「巻き上げ下げ、横行、走行」の三つの動作が可能で、強力なリフティングマグネットで 鋼材を吸着するため、ワイヤーロープ等がなくても製品を移動出来ることが大きな特徴です。 出荷する製品を前日から準備したり、倉庫班と連携することで、円滑な積込みを可能にしています。

倉庫班

倉庫班は、クレーン運転士に細かい指示を出し、安全かつ迅速なクレーン業務をサポートする仕事です。 また倉庫内の管理全般を担っており、効率良く出荷するための製品配置を検討したり、在庫状況を常に確認しています。 品質事故を防止すべく、製品をトレーラーに積込む際は、製品のサイズや長さが合っているかは勿論のこと、 傷やサビが発生していないかどうか、汚れ等が付着していないかどうか、常に目を光らせています。

[基本となる資格]

玉掛け/フォークリフト

ともに作業の基本となる資格です。玉掛けとは、重量物をクレーンで吊り上げる際にフックにワイヤーロープ等を掛けたり外したりする作業です。 荷物によって吊具を選定したり、荷物の重量・重心によって吊具の掛ける位置を検討します。 荷物を地切り(地面から離すこと)したら、クレーンを止めて荷物のバランスや傾きを確認します。 吊り荷の落下事故を防ぎ、現場の安全を守る大切な仕事です。フォークリフトは、大型のカウンターバランスフォークリフトを運転し、船舶等に積込む製品を準備します。また、陸送で出荷される製品を直接トレーラーに積込みます。